学部・学科の紹介
データサイエンス学部データサイエンス学科
本学科では実務型の基盤データプロフェッショナルを養成します。
本学部はDX推進業務を担う実務型の基盤データプロフェッショナルの養成を目的としています。大学が立地する九州の経済を実質的に支えている中小規模の企業・団体を支援するために、高度なスキル・能力を極めて特定領域に特化された専門職よりも、病院・地域の自治体・一次産業・地域の製造業など中小規模の事業体において少人数で多様な現場のニーズに対応して課題を理解し、中小企業の経営資源制約下でも効果的なDXソリューションを提案・実装できる実務型の基盤データプロフェッショナルの養成を目指しています。
具体的には、実務型の基盤データプロフェッショナルに位置付けられる、データ分析・可視化と組織マネジメントを支援するデータアナリスト、応用分析と予測モデル適用の実務を重視したデータサイエンティスト、そして、データ基盤の安全性と効率性を確保するデータエンジニアを養成することを目指しています。
データプロフェッショナルに共通のスキルと職種・領域に特徴的なスキル
データプロフェッショナルの職種・職域は広く、次のようなものが挙げられますが、これらはいずれも基盤的3職種(データアナリスト、データサイエンティスト、データエンジニア)の派生型職種・職域と捉えることができます。
データプロフェッショナルには様々な職種・職域があり、それぞれの職種・職域に特徴的なスキルおよびドメイン知識(専門領域の業界知識)が要求されますが、データを取り扱うための基盤的知識・技術(データエコシステム)は多くの部分で共通しています。そのため、職種・職域の違いで分類されるそれぞれの業務の境界線は明確ではなく、相互に重なり合う部分も多くあります。
我が国では様々なデータプロフェッショナルの職業、職種・職域とその役割が広く社会に浸透していないため、職業名の使い方も曖昧ですが、いち早く日本に定着した言葉、「データサイエンス」の呼称が「データアナリティクス、データサイエンス、データエンジニアリング、その他データ系職業」の総称として広義に使われており、「データプロフェッショナル」とイコールの意味で受け止められることも少なくありません。
本学科は、広義の「データサイエンティスト」、適切な意味での「データプロフェッショナル」を目指す者が必要な知識とスキルを学ぶための学科です。
また、本学科では、様々な職種・職域のデータプロフェッショナルがいる中で、その中核的な人材であるデータアナリスト・データサイエンティスト・データエンジニアの3つの職種・職域で活躍するデータプロフェッショナルを養成するカリキュラムを編成しています。
データプロフェッショナル(データを取り扱う専門家)
企業、団体、自治体などあらゆる組織で、今、DX(デジタルトランスフォーメーション)が不可欠となっており、それを推進するデジタル人材が求まられています。
博多大学(仮称)は、地域の発展とともに成長する人材を輩出することを目指し、地域のDXを推進するデジタル人材、様々な地域課題に対応できる充実した広範な基礎的スキルを身に付けた実務型の基盤データプロフェッショナル、すなわち、業務の守備範囲が広く基礎的なスキルが充実したデータプロフェッショナルであるデータアナリスト(Data Analyst)、データサイエンティスト(Data Scientist)、データエンジニア(Data Engineer)を養成します。
◉データアナリスト・コース
組織(企業・団体・公務など)に蓄積された多様なデータを収集・整理・分析し、組織マネジメントにおける意志決定を支援する専門家です。データアナリストは、統計解析やBIツールを活用し、経営層や現場に有益な洞察(インサイト)を分かりやすく可視化し、業務改善や施策効果の検証を行います。論理的思考に基づくデータの可視化力と高いコミュニケーション能力を備え、データ活用による組織マネジメントの高度化と戦略立案を支援します。総合・職域データアナリスト系職種における基盤職種と位置付けられています。
◉データサイエンティスト・コース
統計学・機械学習・プログラミング技術を駆使し、膨大かつ多様なデータから新たな知見を導き出して組織(企業・団体・公務など)の意志決定や新規事業創出を支援する専門職です。データサイエンティストは、既存データの分析に加え、予測モデルやアルゴリズムを構築し、将来動向や潜在的課題を明らかにします。ビジネス、行政、医療、教育、科学研究など多様な分野で求められ、データ活用による課題解決と社会的価値創出を担います。応用職域・データサイエンティスト系職種における基盤職種と位置付けられています。
◉データエンジニア・コース
組織(企業・団体・公務など)における膨大なデータを効率的かつ安全に活用できるよう、データ基盤の設計・構築・運用を担う専門職です。データエンジニアは、データアナリストやデータサイエンティストが分析に専念できる環境を整備し、統合的でスケーラブルなデータパイプラインを構築します。ETL処理やデータベース管理を通じて、データの整合性・可用性・セキュリティを確保し、組織全体のデータ利活用を支える役割を担います。セキュリティ職域・データエンジニア系職種における基盤職種と位置付けられています。