建学の精神

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建学の精神

博多大学の建学の精神は「街中に溶け込み、街とともに学生の成長を支援する大学の創立」です。
 
都市の街中に在る大学で学生時代を過ごす利点は、日常生活の利便性だけでなく、都市ならではの人種や文化の多様性に触れ、様々な知的好奇心を刺激する都市の活気あふれる環境が、それ自体、ヒトの成長を助ける点にあると言えます。またアカデミックな側面でも、先端技術や新産業分野など時代の先端に興味を持って学ぼうとする学生に都市は適した場所です。都市部以外でもネット情報を得やすくなった現在、また、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムが構築されるであろう近未来においても、現実空間の都市が学生に与える利点は変わることなく在り続けるでしょう。
 
高等教育機関としての現在の大学(university)の起源は、1100年から1300年ころ、中世ヨーロッパの都市部に自然発生的に生まれた「教師と学生の組合」とでもいうべきウルベニシタス(universitas, ラテン語)であったと考えられます。イタリアの自由都市国家ボローニャで生まれたボローニャ大学やフランスのパリ大学、イングランドのオックスフォード大学などが最初期の大学として挙げられます。大学のそもそもは、知識を求める者(学生)が大都市に集まってギルド(組合)となり、この学生ギスドが教師を雇って給料を払ったことが始まりだと言われています。中世に始まった大学はキャンパスを持っておらず、授業は教会や家のように使える場所であればどこででも行われていました。大学は物理的な場所を示すものではなく、学生のギルドと教師のギルドが1つにまとまった組合団体として互いに結び付けられた個々人の学びの活動から始まったのです。都市の街中に集まった人々の学びへの求めから大学が形作られたことは、都市と学生の親和性が高いことの根源的理由であり、現代においても大学が目指すべき方向性の1つを暗示しています。都市の街中に大学があることはごく自然なことだと感じます。
 
関東や関西だけで無く、私が生まれ育った九州の地においても、都市の街中に大学があり、街とともに若者が成長して社会に羽ばたく姿を普通に見ることができるようにありたいものです。
街中に溶け込み、街とともに学生の成長を支援する大学、そのような大学を創りたいとの想いで、博多の街をキャンパスとした街中大学を創設しようと計画したのが博多大学です。

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